音楽歴、受賞歴、音楽活動・経験などを教えてください。
開くニューヨーク州立大学音楽専攻から洗足学園音楽大学作曲コースへ編入学しました。
現在は、国立音楽大学大学院作曲専攻音楽理論コースに在籍しています。
中学の頃、趣味でピアノを勉強し始めました。後ほど高校になると、ピアノの先生の勧誘下で和声やコンピューター音楽の創作も勉強しましたが、コンピューター音楽の才能がないと自覚し、大学は敢えて作曲コースに進学しました。
洗足に入学後、一番印象深い音楽活動は、毎年行う橘学苑高等学校の一年生に合唱曲を作曲するイベントに参加したことです。あの時初めて普通の高校生のために作曲してみました。
現在はどのような内容について勉強・どのような分野で仕事をしているんですか?
開く大学院で音楽理論を勉強しています。
どういう経緯で洗足学園音楽大学について知ったのですか?
第一印象はどのようなものでしたか?
在上海日本国総領事館の留学部門にメールして、そちらから「Jassoのホームページの中に日本の大学リストがあります。そこから音楽専攻や編入学などの条件を満たす大学を特定できる。」という返事が来てそれに従ったところ洗足を見つけました。当時は東邦音楽大学と昭和音楽大学も考えてみたんですが、海外から直接出願するので、受験の時は旅行ビザの申請が必要でした。でもいろいろの事情があって、複数の大学を同時に受験することが難しくなり、この三つの大学の中から洗足を選びました。東邦はコースの幅が狭いから、作曲コースに関して、作品発表のとき演奏者が見つからないことがあるかもしれないから除いた。昭和と洗足の間、洗足はキリスト教の背景があるから、キリスト教徒の母が昭和より洗足に好んでるから、最終的に洗足を選びました。
入学前洗足のどの部分が気に入ったんですか?入学後や現在、その考えに変わりはありますか?
もしあるとしたら、何故ですか?
入学前に洗足のコースの幅広さが気に入ったんです。
入学後、いろんな授業を受けました。作曲だけではなく、邦楽や音楽教育などの授業を受けて、自分の作風や音楽力にいろんな影響を与えられました。
一つ音楽に関わる印象に残っている・忘れられない経験あるいは思い出を教えてください。
四年生の頃書いた卒業作品「ピアノコンチェルトNo.1」が学校のオーケストラで演奏されたことに感動しました。やはり生の演奏はコンピューター制作の音源より遥かに勝るなぁと思います。これは総合大学にはない、音大ならではの経験です。
日本に留学するモチベーションはなんですか?留学を計画する途中、組織や会社などの助けを借りましたか?来日の過程はどのようなものでしたか?
開く最初はアメリカに留学したのです。日本に留学することを決めたのは、アメリカで勉強している時「今世の活躍している作曲家達は皆何かしらの民族性をもっている。自分の生まれ育ちの故郷の音楽、または文化を自分の創作の中に入れる人は多い。その中には自分の故郷だけではなく、多文化性を持つ作曲家も多い。」と気づき、私はアメリカ以外の国にも留学してみたいと思いました。
留学先を日本にしたのは高校の時、日本語能力試験のN1を合格したからです。
来日過程:在上海日本国領事館に問い合わせ→志望校特定後、大学に問い合わせ→旅行ビザで来日、受験→留学ビザで来日、以上を経て入学することができました。
入学前の音楽勉強の環境はどのようなものでしたか?学部の出身校はどちらですか?
主に指導を受けていた先生のお名前を教えてください。
洗足に編入学する前は総合大学にいたので、やはり音楽大学は違うなと思いました。
当時はどのように入試に備え、勉強したんですか?実技の練習はどのように行ったんですか?
開く当時は編入学なので出身校のシラバスを日本語に訳し、提出する必要がありました。数日かかって自分で訳して提出して、とても大変でした。
実技の試験は作品提出と和声を選びました。作品は以前先生の指導下で創作したものを提出しました。和声は中国とアメリカの和声理論とは、細かいところで日本のフランス和声と違うけれど、基礎と禁則はみんな同じなので、そのまま受験しました。
あなたにとって音楽とはどういうものですか?小さい頃から音楽とはどういう関係でしたか?
洗足入学後変化はありましたか?
私にとって音楽は趣味です。小さい頃は音楽と全く無関係な人間でした。
洗足に入学してから、過去中国やアメリカで学んだ「ロシア、ドイツ系の作曲理論」とは違う「フランス系の理論」を勉強したことで、音楽に対する理解が深まりました。それをきっかけに、大学院で理論の研究を行うことに決めました。
音楽をどのようにこれからの人生の中で活かす予定でしょうか?
洗足で先生や先輩後輩を見て啓発を感じたことはありますか?
今後も創作し続けると思います。洗足の留学生の先輩と後輩をみていると、やはり皆フランス系の理論に慣れなくって苦しんでいます。そこで、もし私が中国語でフランス和声などの理論本を書いて出版すれば、今後の留学生の手助けになるのではと考えています。
あなたに音楽は何かを与え、洗足は何かを与えましたか?
開く音楽は私に異なる視点から問題を見る能力を与えました。以前は理系の人の考え方、つまり問題を解くことしかできませんでした。しかしそれだけでは創作ができないので、創作力を高めると物事に対する考え方も変わりました。
洗足ではコミュニケーションの課題に向き合えて、大事な友達がたくさんできたんです。
同じ日本留学を考えている学生たち、及び入試に向けて準備をしている学生たちに一言をお願いします。
専門実技だけではなく、ソルフェージュや楽典などをしっかり勉強してください。そして演奏も創作も関わらず、先生から課題曲を与えるのを待つではなく、自分で興味のある曲を探す能力を身につけてください。
他のインタビューを読む