音楽歴、受賞歴、音楽活動・経験などを教えてください。
開く2014年チベットのテレビ番組で最初の歌「夢」を発表しました。2014年チベットのテレビ番組の年越しコンサートに参加しました。2016年中国のテレビ歌番組で作品「流年」が優秀賞を獲得しました。2017年チベットのアニメ「阿古顿巴」の主題歌を作りました。
現在はどのような内容について勉強・どのような分野で仕事をしているんですか?
開く2人の専門の先生に作曲と音楽制作を教わっています。副科はジャズピアノです。私はジャズ音楽が好きなので、自由科目のジャズハーモニーコースに登録し、多くのことを学んでいます。そのほかには、「音楽·音響デザイン特殊研究」これは映画音楽に関するクラスです。「英語プレゼンテーション」「DJサンポリング特別研究」この授業は2020年の新しいコースです。非常に興味深いテーマです。また、専任のインストラクターがいる論文クラスがあります。
どういう経緯で洗足学園音楽大学について知ったのですか?
第一印象はどのようなものでしたか?
洗足音楽大学大学院に通う友人から紹介されました。それ以前にたくさんの音楽大学を見ましたが、洗足音楽大学に初めて来た時にとても感動しました。他の学校とは違い、自分のイメージ通りの学校、環境、素晴らしい体験レッスン。これは最も重要なことだと思います。体験授業が素晴らしかったので、またオープンキャンパスに参加したいと思いました。2回目のオープンキャンパスに参加して、この大学で学ぶことに決心をしました。
入学前洗足のどの部分が気に入ったんですか?入学後や現在、その考えに変わりはありますか?
もしあるとしたら、何故ですか?
入学する前は洗足音楽大学の雰囲気全てが好きでした。入学後もこれは変わりません。静かに読んだり勉強したりできるので、学校の図書館が一番好きです。私にとって静かな環境の中で勉強することはとても大事です。雰囲気がいいので、図書館は一番のお気に入りの場所です。疲れたときは、ライブラリの2階でお気に入りの音楽CDを探したり、映画を見たりしています。
一つ音楽に関わる印象に残っている・忘れられない経験あるいは思い出を教えてください。
開く高校時代に、誰かがギターを弾いているのを見て、その素晴らしい声に魅せられ、自分もギターが欲しくなりました。ギターを買いたくて一生懸命お金を貯めて、高校二年生の時にやっと中古品を買うことができました。それは私の人生で初めての楽器でしたが、当時は周りにギターを教えてくれる人もいなく、また、学ぶ方法も見つけることが出来ませんでした。インターネットでビデオチュートリアルを見て、その数か月後には簡単なコードで演奏できるようになりました。高校三年生の時、学内歌手コンクール(歌手トップ10)に初めて参加して2位に入賞しました。これは私が参加した人生で最初のステージであり、ここから自分の「夢」が始まったのです。
もし洗足にもうひとつ施設・サービス・授業などがあれば、何がいいと思いますか?
開く留学生は日本人学生と出会う機会が少ないので、学生同士が交流できる学生会館のようなスペースがあれば良いと思います。そのような施設があれば、日本人の学生にとっても様々な国の生徒と音楽や文化の「異文化交流」ができると思います。
日本に留学するモチベーションはなんですか?留学を計画する途中、組織や会社などの助けを借りましたか?来日の過程はどのようなものでしたか?
開く一番印象に残ることは、大学二年生のときにある演奏会に出演したときに日本のピアニストに会ったことです。言葉は通じなかったのですが、私たちは一緒に音楽をすることができました。私はその時音楽は言語を超えた素晴らしいコミュニケーション手段だということがわかりました。彼は私に日本への留学を進めてくれるなど、私の音楽の道で重要な役割を果たしてくれました。そのおかげで私はいま日本に来て学ぶことができるのです。
私は日本語がとても重要だと思うので、最初に日本語学校に入学しました。
入学前の音楽勉強の環境はどのようなものでしたか?学部の出身校はどちらですか?
主に指導を受けていた先生のお名前を教えてください。
大学はチベット音楽大学卒業です。学部専攻は音楽教育です。講師はMI JIU DAN ZENG(ミジュダンゼン)です。
当時はどのように入試に備え、勉強したんですか?実技の練習はどのように行ったんですか?
まず、最初に音響デザインのためのコンピュータを操作する方法を学びました。具体的には日本語の参考書を買って読んだり、インターネット、特に日本語や英語のユーチューブ動画から音響デザインと作曲、音楽理論などを勉強しました。
入試前・入学前はどのように日本語を勉強しましたか?ぜひコツや勉強法を教えてください!
開く埼玉にある日本語学校で一年間日本語の勉強をしていました。子供の頃から日本のアニメや漫画を読むのが好きで、初めて日本語に触れたときはとても興奮しました。基本的に日本語の基礎がない学生は、日本語学校で2年コースを履修しなければならないので、1年以内に日本語を学び終えることを目標にして頑張れば 1年で日本語学校を卒業することができます。そのような心構えで学ぶことはとても重要だと思います。もう一つは、日本人の友達を増やし、日本語を話す機会を持つことです。語学学校に通う生徒たちはほとんど外国人ですから、みんな、自分の国の人同士で友達を作っているので、学校以外の生活ではめったに日本語を話しません。私の経験で言えば、例えば、毎日何百人ものお客様に出会わなければならないようなアルバイトをすることはとてもいいことだと思います。日本語が確実に上達します。
あなたにとって音楽とはどういうものですか?小さい頃から音楽とはどういう関係でしたか?
洗足入学後変化はありましたか?
私にとって音楽は人生の一部です。両親は音楽が大好きなので、その血を受け継いでいるのかなと思っています。子供の頃の家庭の経済状況はそれほど良くなかったので、ピアノや音楽の知識をそれほど学ぶことができませんでした。しかし、故郷では、みんなが普段の生活の中で歌を歌ったり、民族楽器を演奏するのが大好きで、純粋な心で音楽を愛しています。たとえば、正月には、みんなで歌ったり踊ったり、週末では友達とみんなでお酒を飲みながら歌ったりしています。そのような環境の中で長いこと育って、私は音楽とは離れられない状況になりました。しかし、私が選んだこの音楽の道を将来、職業にすることができるか長い間悩んでいましたが、洗足音楽大学に入学したことで、音楽の道に進むことを決心することができました。
音楽をどのようにこれからの人生の中で活かす予定でしょうか?
洗足で先生や先輩後輩を見て啓発を感じたことはありますか?
昔は自分が本当に作りたいと思った曲、挑戦してみたい新しい音楽スタイルがありましたが、技術的にはまだ未熟だったために想像の域を出ることができませんでした。技術がない段階でそれに挑戦した時、それはとても難しくて、いつも私を悩ませていましたが、入学してから一生懸命頑張って勉強して、多くのことを学べたおかげで、今では自分でも一歩ずつ進歩していることを感じています。
学校で勉強を始めたばかりの頃は、細かいところは無視して、すぐに曲を完成させたいと思っていたように思います。しかし、先生たちから、細かいところにも注意を払って、納得いくまで時間をかけて曲を完成させることを示唆されました。
時間を無駄にしないように、先輩の言葉は自身の経験から多くのことを教えてくれます。さらにアドバイスも与えてくれます。
あなたに音楽は何かを与え、洗足は何かを与えましたか?
開く音楽は私に人生を表現する方法を与えてもらったと思います。これまでは趣味として音楽が好きでしたが、今は音楽を使って自分の仕事のキャリアを開発していきたいと思っています。洗足音楽大学からはそのためのキーをもらいました。そのキーはこれまでは私の心の中に閉じ込められていました。自分が作り出したいと思う音楽のアイディアやイメージはたくさんありましたが、それを実現したいと思っても、今までは実現することができませんでした。洗足音楽大学で一年半勉強してきて、私はそのキーを見つけることができたと思います。
同じ日本留学を考えている学生たち、及び入試に向けて準備をしている学生たちに一言をお願いします。
まず自分の目標を設定して、その目標を実現するまではけして諦めないで努力を続けることが必要だと思います。最も大切なことは、大学や大学院で求められている日本語がかなり高いレベルなので、入学前に日本語を一生懸命勉強しておくことです。授業を聴いて理解でき、また、自分の言いたいことが話せる程度の日本語力を身につけてほしいと思います。
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