大学院音楽研究科には、器楽・声楽・音楽教育学・作曲の4専攻が開設されています。レッスン担当教員や論文・副論文指導担当教員が、音楽芸術についての深い学識と技術を授けることで、研究活動をサポートします。これと並行して、大学院の運営を司る各コースの統括教員が、学生の将来を見据え、高度の能力を備えた人材として、音楽家或いは音楽研究者となるために必要な指導を行っています。
昨今、社会における価値観の多様化と深刻な少子化の波は、音楽教育学の分野にも様々な影響を及ぼし、音楽教育が抱える問題は多岐にわたっています。本専攻では学校や社会において今後の音楽教育はどうあるべきか、今日の音楽文化に音楽教育がどのように関与していくべきかといった問題意識を踏まえ、このような現代における音楽教育の諸問題に対応し、かつ院生個人の研究の支えとなるべくカリキュラムを組んでいます。2年間の修士課程では、各自の研究テーマについて、先行研究の探索とその確実な理解から始め、テーマを多角的に考察し、また実践を通じて検証も行いつつ問題を掘り下げていきながら、充実した修士論文が完成できるよう指導していきます。人間と音楽の関わりあい、音楽と社会のつながりがますます複雑なものになってきている現代にあって、音楽教育の未来を見つめる人には、何よりも「深く探究する心」、「本質を見失わない確かな見識」が求められるでしょう。本専攻ではそのような人材を養成することを目指しています。
専門必修科目
専門選択科目
共通選択科目