コース紹介

大学院音楽研究科には、器楽・声楽・音楽教育学・作曲の4専攻が開設されています。レッスン担当教員や論文・副論文指導担当教員が、音楽芸術についての深い学識と技術を授けることで、研究活動をサポートします。これと並行して、大学院の運営を司る各コースの統括教員が、学生の将来を見据え、高度の能力を備えた人材として、音楽家或いは音楽研究者となるために必要な指導を行っています。

器楽専攻

2023年度スタート

ジャズ&アメリカンミュージック “JAM”

21世紀に単一ジャンルの音楽は存在しません。ジャズの影響を受けたクラシックのカプースチンやストラヴィンスキー、バッハの影響を受けたジャズ、ジャズから生まれたロック、ヒップホップ、ラップ、エスニック音楽の影響を受けた即興演奏など、音楽を創造する音楽家の個性の中で全てが融合し新しいものを生み出しています。

ジャズ&アメリカンミュージック大学院はこのような他ジャンルの音楽とジャズの融合の研究がメインテーマです。大学院JAMコースは学部4年間のジャズの教育、他ジャンルの音楽教育ののちに自分の創造する音楽をより自分らしく追求・研究する場として2023年度よりスタートします。研究テーマは学生が自ら設定し、その研究方法を大学院のプログラムがサポートします。

音楽の融合の例をご紹介しますが、JAMコース大学院ではこれに留まらず、各自が自分のイマジネーションで新しい音楽の融合をリサーチすることが可能です。

コース指導教員

蟻正 行義Yuki Arimasa

1983年よりアメリカ・ボストン、バークリー音楽大学にてピアノ・作編曲を学ぶ。在学中にハンクジョーンズ賞、デュークエリントン賞を受賞。1986年バークリー卒業後、同校にてピアノ科助教授として8年間勤務。現在、洗足学園音楽大学ジャズ&アメリカンミュージック“JAM”コース教授。自己の音楽活動とともにジャズの音楽教育に注力している。

ジャズをさらに幅広く追求して
様々なジャズを融合させたい

ジャズは生誕より100年以上が経過し、そのスタイルも多岐にわたります。歴史的に見ても時代によってスタイルは常に変化し、さらにメインストリームなジャズからラテン・ヨーロピアン・フュージョンなど追求する要素は数限りなく存在します。ジャズを学ぶと一言で言っても、演奏家として、アレンジャーとして、作曲家としてなど様々な方面からジャズを追求することが可能です。

ジャズをベースに
現代のアメリカンミュージックを
研究したい

現代に生きるミュージシャンがジャズだけを聴いているわけではありません。ヒップホップ、ラップ、ロック、ラテン、ポップスなどの音楽なしに現代の音楽シーンは存在しません。そのような音楽のルーツであるジャズを学んだ知識や経験に、さらに、今度はヒップホップやロックなど、自分が本来ボトムに持っている音楽を改めて研究し、自分らしい音楽に落とし込む研究をします。

クラシックの教育に
さらにジャズの要素を加えたい

ドビュッシーのような印象派の時代からジャズとクラシックはお互いに影響を与え合いながら発展してきました。クラシックをメインに演奏、音楽制作をする音楽家が大学院の2年間でジャズのエッセンスを学ぶことはクラシックの音楽家にとっても新しい視野を見つけることができます。またデュークエリントンなどのジャズの作曲家はクラシックの音楽に大きな尊敬を持ってその要素を取り入れてきましたので、クラシックに根幹を置く音楽家がジャズを学びその融合の糸口を追求することは、大きな発見につながることでしょう。

コンピュータ音楽と
ジャズを融合させたい

クラシックのストックハウゼンから始まったコンピュータ音楽は現代の音楽には欠かせないものです。テクノロジーの発展により、DTMはミュージシャンに必要不可欠になっています。即興性のあるジャズはDTMの音楽に新しい躍動感を与えることができ、またジャズのハーモニーやグルーヴ感を融合させることで、コンピュータ音楽の可能性をさらに広げることができます。

エスニック音楽と
ジャズを融合させたい

ジャズは本来黒人の民族音楽(エスニック音楽)です。どの民族も独特の音楽を持っており、日本にも邦楽という伝統の音楽があります。すでにタンゴやラテン・ブラジル音楽をジャズと融合させた作品は多く発表されていますが、ほかにもエスニック音楽にはジャズとの融合の可能性が多くあります。また、ジャズという音楽の民族性を追求することも新しい音楽を発見するきっかけになるかもしれません。

Pick Up! Curriculum
  • 専門必修科目

    • 専門器楽実習 I・II
    • 演奏法研究 I・II
  • 専門選択科目

    • プロフェッショナル特殊研究1・2
    • アンサンブル研究1〜4
    • ジャズ応用研究1・2
    • 副論文作成研究
  • 共通選択科目

    • 作品研究法
    • 楽曲分析法
    • 楽書研究1・2

ピアノ

オーケストラに匹敵するともいえる楽器を奏でるピアノコースでは、ソリストとしては勿論のこと、アンサンブルピアニスト、また指導者として、これからの新たな時代に求められる人材を育成します。音楽活動に必要な全ての研究を網羅した有益なカリキュラムを用意し、器楽伴奏、歌曲伴奏、指導法、室内楽など、修了後の仕事に直結する技術を身につけることが可能です。

本コースが誇る世界クラスの教授陣におけるレッスンを受講することにより、自身の研究課題である楽曲についても多角的な視点から表現法を研究し、様々な奏法解釈や自身の新たな可能性の発見、さらには指導者としてのアプローチへと繋がります。自身の研究目標を掲げ、本学大学院において2年間の研鑚を積むことで、必ずやピアニスト・指導者としての充実した道が開かれることと確信しております。

コース指導教員
江崎 昌子 Masako Ezaki
鳥羽瀬 宗一郎 Soichiro Tobase
Pick Up! Curriculum
特別レッスン
世界の一流演奏家から、直接指導を受けることができます。
ルイス・フェルナンド・ペレス/グヤーシュ・マルタ/迫昭嘉/江口玲/青柳晋/浦壁信二
ピアノデュオドゥオール【藤井隆史/白水芳枝】
国際的に活躍するピアノデュオ『ドゥオール』による、ピアノアンサンブルの特別レッスン。連弾または2台ピアノでレッスンを受講し、授業成果発表の演奏会を行います。
指導法特別講座【ピティナ指導者育成委員】
初期指導の実践や教材研究などを、ピティナで活躍されている先生方から学びます。
フィンガートレーニング【恩田明日香】
御木本フィンガートレーニングをグループレッスンで行います。自身の手の状態や神経伝達の特徴についての自覚、ピアノを演奏するために必要な、多彩な音色作りの基本となるトレーニングを学びます。
コンチェルト研究【江崎昌子/外山啓介/吉永哲道】
自身のレパートリーを研究し、授業成果発表演奏会では前田ホールで電子オルガンと共演します。またコンチェルトの造詣を深めるためにオーケストラ伴奏も体験します。
  • 専門必修科目

    • 専門器楽実習 I・II
    • 演奏法研究 I・II
  • 専門選択科目

    • プロフェッショナル特殊研究1・2
    • チェンバロ研究
    • コンチェルト研究1・2
    • オルガン研究
    • アンサンブル研究1・2
    • 副論文作成研究
  • 共通選択科目

    • 作品研究法
    • 楽曲分析法
    • 楽書研究1・2
MESSAGE

高城 美希ピアノ 洗足学園音楽大学卒業

大学院ピアノコースではコンチェルト研究、2台ピアノアンサンブル、ピアノ指導法など様々な授業が用意されており、自分の学びたい分野を自由に選んで、とことん勉強できるのが魅力です。また各授業の研究演奏会やリサイタルシリーズなど演奏の機会も多く、特に前田ホールでピアノコンチェルトのソリストとしてオーケストラと演奏できたことは、私にとってかけがえのない経験になりました。

管楽器

管楽器コースではプロの音楽家・指導者を育成するため、演奏実践を重視した独自のカリキュラムを設定しています。「プロフェッショナル特殊研究」ではNHK交響楽団をはじめとするオーケストラ奏者や著名な指導陣のもとで演奏技術、芸術性を学び、コンクールやオーケストラ・プロ吹奏楽団オーディションに備え、プロの現場に対応できる実践的なレッスンを行います。演奏家として大学院室内管弦楽団で交響曲やオペラ・オラトリオへの参加をします。室内楽ではより緻密なアンサンブル力も養い、万全の体制でプロとして自立していく方法を実践します。また世界の第一線で活躍する教授陣による実践授業では、教授陣それぞれの専門的見地からの指導により多角的に音楽を捉え研究していきます。指導陣が一丸となり、皆さんの将来のさらなる飛躍を求め、大切な音楽人生を確実に開花させるお手伝いをしていきたいと思います。

コース指導教員
岩本 伸一 Shinichi Iwamoto
古田 俊博 Toshihiro Furuta
Pick Up! Curriculum
管楽器指導法研究
オーケストラ・吹奏楽の指導法について、大学院修了後に指導者として何をすべきか実践を通して講義と研究をします。大学におけるオーケストラ・吹奏楽授業理論と指導法、合奏指揮法、多様な楽器によるアンサンブルをするための編曲法(アレンジ)を学びます。
現代曲の奏法と研究
演奏家の視点から20世紀以降の「現代音楽作品」の解釈と特殊奏法について深く研究します。12音技法や微分音程、重音奏法など昨今のコンクールで数多く出題され、名曲として後世に残されてきた管楽器の作品について、第一線で活躍する演奏家を招聘して授業を行います。
オーケストラ・スタディ、ブラス・スタディ
オーケストラ・吹奏楽団入団オーディションをシミュレーションしながら行う授業です。なお楽器によって内容が異なる場合もあります。
室内管弦楽団定期演奏会、オペラ・オラトリオ
国内の音楽大学大学院において、大学院生のためのオーケストラの研究、演奏会が最も充実しているのは本学大学院です。
海外招聘教授によるマスタークラス
フィリップ・ベルノルド(フルート)、パスカル・モラゲス(クラリネット)客員教授やカナディアン・ブラス等、著名な演奏家によるマスタークラスを受講できます。
  • 専門必修科目

    • 専門器楽実習 I・II
    • 演奏法研究 I・II
  • 専門選択科目

    • プロフェッショナル特殊研究1・2
    • アンサンブル研究1・2
    • 現代曲の奏法と研究1・2
    • 合奏指導法研究1・2
    • 副論文作成研究
  • 共通選択科目

    • 作品研究法
    • 楽曲分析法
    • 楽書研究1・2
MESSAGE

冨岡 愛彩美管楽器/トランペット 洗足学園音楽大学卒業

大学院では、大学で培ったスキルをより発展的向上させるために、何をどう学ぶかを自分自身で取捨選択し、高い専門性を得ることができることはもちろん、楽器の演奏・探究に没頭する時間ができる点は非常に魅力的で、現在の演奏の礎となっています。日本音楽コンクール入選を果たせたのも、この2年間の充実した大学院での実践的な緊張感を持ちながらの演奏の蓄積があったからだと思います。

弦楽器

弦楽器コースはソロの腕を磨くことができる「スペシャル公開講座」を軸に、現役オーケストラプレイヤーの直接指導が受けられる「オーケストラ・スタディ」、教える立場になって役立つ「指導法」、他に「大学院オーケストラ」「室内楽」などで構成されています。スペシャル公開講座の授業では、世界で活躍する弦楽器の教員、共演するピアニストの教員を講師に、ソロ、室内楽を問わず公開の形で授業が進められます。人前で演奏するチャンスが多く、様々な教員のアドバイスを受けられることで、テクニック的にも音楽的にも力がつくなど、学生たちは確実に演奏の力を上げています。講座を聴講することでも視野が広がり、自分の演奏を見つめ直すきっかけになるのです。また、ピエール・アモイヤル氏、竹澤恭子客員教授、イーストマン音楽学校教授オレグ・クリサ氏、フェデリコ・アゴスティーニ客員教授など、世界で活躍する音楽家の特別レッスンが数多く行われています。

コース指導教員
沼田 園子 Sonoko Numata
小林 すぎ野 Sugino Kobayashi
Pick Up! Curriculum
特別レッスン
フェデリコ・ アゴスティーニ(ヴァイオリン)/古澤 巌(ヴァイオリン)/オレグ・クリサ(ヴァイオリン)など世界の一流演奏家から、直接指導を受けることができます。
スペシャル公開講座
毎回異なる教授陣が、ディスカッションをしながらレッスンを行います。共演は伴奏スペシャリストの田中 麻紀講師が担当します。
室内管弦楽団定期演奏会
大学院生のためのオーケストラ研究。第一線で活躍するオーケストラプレイヤーから直接指導が受けられます。
バロック奏法研究
古典四重奏団メンバー:川原 千真(ヴァイオリン)/田崎 瑞博(チェロ)バロックの楽器を演奏しながら、演奏と分析の両面から研究します。
コンチェルト研究
自身のレパートリーを研究し、授業成果発表演奏会では電子オルガン、弦楽オーケストラと共演します。オーディションに合格すれば室内管弦楽団との共演もできます。
オーケストラ・スタディ
オーケストラ入団オーディションをシミュレーションしながら、プロオーケストラの現役プレイヤーやコンサートマスターによる各楽器のレッスンを行います。
  • 専門必修科目

    • 専門器楽実習 I・II
    • 演奏法研究 I・II
  • 専門選択科目

    • プロフェッショナル特殊研究1~4
    • アンサンブル研究1・2
    • 合奏指導法研究1・2
    • 副論文作成研究
  • 共通選択科目

    • 作品研究法
    • 楽曲分析法
    • 楽書研究1・2
MESSAGE

宍戸 育実弦楽器/ヴァイオリン 洗足学園音楽大学卒業

このコースの魅力は、音楽家として卒業後のキャリアを築くのに重要な学びを得ることが可能な充実したカリキュラムの他、国内外の素晴らしい先生方によるレッスンを受講する機会が多いことだと思います。様々な先生方に自分の演奏を見ていただくことで自分の音楽性を確立し、客観的・多角的な視点を育むことができると実感しています。またバロック講座を受講しこの分野に興味を持ったことは、自身の将来の選択肢として考える大きな体験になりました。

クラシックギター

クラシックギターは弦楽器コースの中にありますが独自のカリキュラムを採っています。「特別レッスン」は世界的に活躍するトッププレイヤーによる個人レッスンで、高度な演奏技術、音楽表現を身近に感じ学べる貴重な体験です。「アンサンブル研究」ではフルート、ヴァイオリンなど他の楽器とのアンサンブルを実践することにより、ソロとは違った伴奏としての立場、和声解釈や相手とのコミュニケーションをはかることで、音楽的視野を広げ多様な表現力を培います。「合奏指導法研究」では学部生とのギター合奏を介して、教える側になった時に必要なスキルを習得します。このようなカリキュラムは演奏家、指導者としての将来に有用なものです。努力を重ねて、個性あふれる演奏家、指導者としての将来を築いていきましょう。

コース指導教員
井上 仁一郎 Jin-ichiro Inoue
Pick Up! Curriculum
特別レッスン【鈴木 大介/大萩 康司】
トップギタリストがテクニックから表現法まで丁寧な指導を行います。
古楽器演奏法(リュート奏法)
クラシックギターのレパートリーには不可欠な、ルネサンスやバロックの音楽を研究します。大学院に常備されているリュートとバロックギターを使用し古楽の専門家が指導します。
フラメンコギター奏法研究
フラメンコギター奏法について研究します。第一線で活躍する現役プレイヤーからラスゲアードをはじめとする様々な奏法や多彩なフラメンコのリズムを習得します。
ギター編曲法
クラシックギター奏者として活動するために不可欠な編曲の技術を研究・習得します。
  • 専門必修科目

    • 専門器楽実習 I・II
    • 演奏法研究 I・II
  • 専門選択科目

    • プロフェッショナル特殊研究1~4
    • アンサンブル研究1・2
    • 合奏指導法研究1・2
    • 副論文作成研究
  • 共通選択科目

    • 作品研究法
    • 楽曲分析法
    • 楽書研究1・2
MESSAGE

大貫 淳也弦楽器/クラシックギター 首都大学東京(現 東京都立大学)卒業

本コースでは、国内外の最前線で活躍されている先生方のレッスンを受けることができます。また、ギター合奏、ギター編曲法、フラメンコギター、リュートなどといった様々な分野を学ぶことができ、ギタリストとしての総合力を身につけることができます。演奏の機会も多く与えられているので、学んだことを何度も実践で試すことができ、成長するにはとてもよい環境です。

打楽器

打楽器コースでは、学部を終え大学院に来た皆さんが、より深く自分の追求し たいことを学べるよう、一人ひとりに合った環境づくりを心がけています。専門 実技の丁寧な個人レッスンは勿論のこと、プロフェッショナル特殊研究の講座で 視野を広げることができるのも大学院ならではです。また、大学院室内管弦楽団、 大学院打楽器アンサンブル以外にも、折に触れ学内での様々な演奏会出演の機 会があります。2 年間の大学院生活で、演奏面のテクニックだけではなく音色作りにこだわり、楽器、作品、作曲家についても深く掘り下げて新しい知識を増 やしてください。日々の練習の中でつい忘れがちになってしまうものを見つめ直 し、学修、実践しながら演奏家、教育者など、将来自分の進む道を見つけてい くことができるよう、可能な限りのサポートをさせていただきます。

コース指導教員
石井 喜久子 Kikuko Ishii
井手上 達 Toru Ideue
Pick Up! Curriculum

2020年度「プロフェッショナル特殊研究1・2」開講講座

オーケストラ・スタディ【井手上 達/清水 太】
オーケストラ作品に登場する様々な打楽器パートやエチュードを取り上げ、実際に演奏する時のアプローチや必要なテクニックを学びます。
コンチェルト研究【小川 佳津子】
コンチェルトという形式を通して打楽器やマリンバの演奏法や魅力を探究し、色彩豊かなオーケストラサウンドと協調する能力を身につけます。
打楽器楽曲における作編曲の研究【野本 洋介】
既存楽曲の考察に加え、簡単な作編曲を実践します。またそれら楽曲を実際に演奏することで、分析・奏法の相乗的理解を目指します。
アンサンブル研究1・2【石井 喜久子/山澤 洋之】
アンサンブルを通じて知識を深め、打楽器奏者としての適応力、演奏能力を高めることができます。
打楽器の変遷と奏法の研究【古川 玄一郎/悪原 至】
主に近現代の作曲家による打楽器作品を通して、その作曲家についての知識を広げ、その作品の中でどのように打楽器が使われているか、また、そこに見られる各種打楽器奏法を研究します。
  • 専門必修科目

    • 専門器楽実習 I・II
    • 演奏法研究 I・II
  • 専門選択科目

    • プロフェッショナル特殊研究1~4
    • アンサンブル研究1・2
    • 打楽器の変遷と奏法の研究1・2
    • 合奏指導法研究1・2
    • 副論文作成研究
  • 共通選択科目

    • 作品研究法
    • 楽曲分析法
    • 楽書研究1・2
MESSAGE

一瀬 珠音打楽器 洗足学園音楽大学卒業

プロフェッショナル特殊研究の講座や海外の有名な演奏家によるマスタークラスなど、打楽器コースは魅力的なカリキュラムがたくさんあります。私は2年間で素晴らしい先生方から多くのことを学び、色々なことにチャレンジをして、視野を広げることができました。なかでもコンチェルトのソリストとして前田ホールの舞台に立ちオーケストラと共演できたことは、私にとってとても貴重な経験で、自信にもつながりました。

電子オルガン

歴史の浅い電子オルガンは、まだ奏法、教育法などが確立されていないのが現状です。しかし、近年、楽器の持つ表現力が著しく進歩を遂げ、それと同時に演奏者の能力が問われることになりました。様々な音楽表現が可能なことから、あらゆるジャンルの音楽を学ぶ必要があります。①作品分析 ②演奏法 ③編曲法 ④創作 ⑤アンサンブル(クラシック、ポピュラー)を伝統的なものからコンテンポラリーまで学びます。これに加え、スタジオエレクトロニクスやそれぞれの研究の課題に必要なものを、専門的に学べるようにカリキュラムを作成していきます。楽器の特徴を理解することにより、新しい可能性を追求し挑戦していくことになるでしょう。電子オルガンのソロ作品に限らず、他楽器とのコラボレーションなどにおいて、将来、電子オルガンの先駆者として活躍することが目標です。音楽家としての基本を学びつつ、それぞれの研究課題を深く追求していきます。

コース指導教員
岡田 久常 Hisatsune Okada
Pick Up! Curriculum
電子オルガン奏法研究
電子オルガンの多彩な音色について、実際の楽器奏者の演奏を聴き、それを表現するための電子オルガンの奏法を研究します。
クラシックアンサンブル
スコアリーディングを学び、指揮者とともにアンサンブル演奏を学んでいきます。弦楽四重奏から3管編成のオーケストラまで、いろいろな曲をアンサンブルで演奏します。
バンドアレンジ
ポピュラーにおけるバンドスタイルでのアレンジを経験し、アレンジしたものを実際の音(バンド)で演奏をして学んでいきます。電子オルガンソロでアレンジをする場合にも応用できるようにします。
作曲・編曲法
電子オルガンを学ぶ上で、必須となる作曲・編曲について、作品のアナリーゼや演奏を通して学び、作品を完成させます。
  • 専門必修科目

    • 専門器楽実習 I・II
    • 演奏法研究 I・II
  • 専門選択科目

    • プロフェッショナル特殊研究1・2
    • アンサンブル研究1・2
    • 作曲・編曲法1・2
    • 合奏指導法研究1・2
    • 副論文作成研究
  • 共通選択科目

    • 作品研究法
    • 楽曲分析法
    • 楽書研究1・2
MESSAGE

劉 彦君(リュウ エンジョン)電子オルガン 西安音楽学院卒業

洗足の大学院では、クラシック音楽とポピュラー音楽の両方を重視していて、自分の研究に合わせて授業を組むことができます。また、コンサート出演のチャンスが多く、活躍している著名な先生方と共演、ソロ、コンチェルト、アンサンブルなど多くの舞台を経験しました。学校には中国語を話せるスタッフがいるので、留学生でも心配ありません。私は2年間、洗足で勉強することができて、本当に幸せでした。

和楽器

伝統をしっかりと踏まえたうえで、新しい価値創造に挑戦することのできる邦楽演奏家、そして日本や東アジアの伝統音楽や伝統楽器の素晴らしさを世界に発信できる人材を育成します。箏、三味線、琵琶、尺八、笛、和太鼓などの専攻楽器について高度な演奏能力と優れた芸術性を獲得するとともに、国際的にも通用する演奏家としての知識や教養の習得も目指します。個人レッスン、アンサンブル演習、副論文作成、作品研究、楽曲分析法などに一人ひとりの要望に合わせた内容も加味して、オーダーメイドのカリキュラムを作ります。それによって、本学講師および様々な一流演奏家の特別レッスンや共演、学内リサイタルの実施、新作初演、コンチェルトソリストとしてオーケストラとの共演、オリジナルの邦楽ミュージカル演奏出演など、日本の伝統音楽に留まらず様々なジャンルとのコラボレーションなども実現できます。夢と希望の実現のための強力なバックアップを約束します。

コース指導教員
松尾 祐孝 Masataka Matsuo
Pick Up! Curriculum
プロフェッショナル特殊研究
通常の個人レッスン(「専門器楽実習」「演奏法研究」)に加えて、「プロフェッショナル特殊研究」でさらに多様多彩な研究を積むことができます。学内外の演奏家や指導者の個別指導を設定して年間を通じて受講していくという、贅沢なシステムを展開しています。
アンサンブル研究
古典・現代邦楽・現代音楽にわたる様々な邦楽合奏作品を経験しながら、合奏における演奏を研究していきます。年度によっては新作の初演にも挑戦します。
合奏指導法研究
大学の現代邦楽コース専攻生や現代邦楽研究所受講生との合同によるアンサンブルを行う場面では、大学院生がリーダーシップを執る経験を積みながら、指導者としての資質も育んでいきます。
  • 専門必修科目

    • 専門器楽実習 I・II
    • 演奏法研究 I・II
  • 専門選択科目

    • プロフェッショナル特殊研究1~4
    • アンサンブル研究1・2
    • 合奏指導法研究1・2
    • 副論文作成研究
  • 共通選択科目

    • 作品研究法
    • 楽曲分析法
    • 楽書研究1・2
MESSAGE

青木 里加和楽器/箏 上野学園大学卒業

和楽器コースでは伝統邦楽にとどまらず、現代邦楽も学ぶことができます。また付属機関である現代邦楽研究所の講座なども自由に履修できます。アンサンブルの機会にも恵まれており、大学ミュージカルコースとの邦楽ミュージカル公演や、ヴァイオリン・打楽器といった洋楽器と演奏の機会があることも、洗足ならではの魅力の一つです。大学と合同の演奏会が定期的に行われている他、他コースとの新作初演やリサイタルも行い、私自身とても充実した2年間でした。