大学院音楽研究科には、器楽・声楽・音楽教育学・作曲の4専攻が開設されています。レッスン担当教員や論文・副論文指導担当教員が、音楽芸術についての深い学識と技術を授けることで、研究活動をサポートします。これと並行して、大学院の運営を司る各コースの統括教員が、学生の将来を見据え、高度の能力を備えた人材として、音楽家或いは音楽研究者となるために必要な指導を行っています。
音楽・音響デザインコースでは、実践的かつ高度なテクニックについて効率良く指導し、社会のニーズに合った音楽を創造することのできるクリエイター、あるいはレコーディングエンジニアを育成します。特に映画音楽の作曲技法について特化した内容のカリキュラムがあり、その分野で活躍している作曲家による週1回の直接指導により実践的なテクニックを学ぶことができます。一方レコーディングは、広いブースを完備するレコーディングスタジオにおいて実践的な研究が可能です。また、本コースはダブルレッスン制となっており、例えばレコーディングと作編曲の両方を同時に学ぶことが可能です。さらにDJパフォーマンス、Cycling '74 Maxのプログラミング、立体音響、Unity、Mayaなどのツールを使用したCG制作など、自由な組み合わせが可能です。このように、個人の志向やレベルに合わせて、伝統的なスタイルとPCベースの現代的なアプローチを織り交ぜながら自由に学ぶことができるようになっています。
専門必修科目
専門選択科目
共通選択科目
作曲コースは、作曲家として個性ある作品を創作できる語法を獲得できるよう、現代を含む様々な時代における作曲語法の研究や、高度な楽曲分析を行います。まず2つの個人レッスン科目を用意しており、「創作研究」では主に作曲語法の研究と創作を、そして「作曲理論研究」では和声法や対位法をはじめとして、20世紀以降の技法の研究を深めることができます。「作曲法特殊研究」「楽曲分析法特殊研究」「アンサンブル特殊研究」といった専門選択科目授業が用意され、オーケストラ、吹奏楽、合唱、舞台音楽など様々な編成や音楽様式について、受講者の志向や適性に応じて教育プランを組み立てることができます。また、専門分野で活躍する教授陣の指導のもと、コンクールや音楽祭などへの出品の準備を行うこともできます。
専門必修科目
専門選択科目
共通選択科目