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マーク・グローウェルズ氏によるフルート・マスタークラス

2025.12.11

11月7日(金)、ベルギーを代表するフルート奏者マーク・グローウェルズ氏をお招きし、マスタークラスを開催しました。管楽器コース・フルート専攻の10名がレッスンを受講し、グローウェルズ氏の丁寧なご指導により表現の幅がいっそう広がりました。通訳はフルーティストの榊原敬幸氏、伴奏は岡本有子先生にご対応いただきました。

マーク・グローウェルズ氏は、1978年よりベルギー放送交響楽団首席フルート奏者を務めた後、ソリストになられ、世界各国で年間100回以上のコンサートに出演し、同時にマスタークラス等の指導も行われています。

管楽器コースの佐藤大祐先生にマスタークラスについてコメントをいただきました。

マーク・グローウェルズ氏にはこれまでにも複数回ご指導いただいておりますが、毎回その音楽性と技術が更に深化していることに驚かされ、芸術が終わりのない探究であることを体現されている姿は、学生にとって大きな刺激となりました。
今回のマスタークラスでは、より多くの学生がこの貴重な機会を体験できるよう、1 名あたり 30 分のレッスンで計 10 名が受講いたしました。初めて受講した学生にとって、グローウェルズ氏特有の唯一無二の音色は強烈な印象を与え、さらに音色を自在に変化させながら生み出される多彩な表現は、受講者に大きな感銘を与えました。
限られた時間ではありましたが、音楽の本質に迫る深い内容に加え、各受講者が抱える課題への的確な指摘や効果的な練習方法についての具体的な助言がなされ、大変充実したマスタークラスとなりました。
以上、このたびのマーク・グローウェルズ氏によるマスタークラスは、学生にとって今後の学習に大きな指針を与える、極めて意義深い機会となりました。

 

3年生の楠本 歩さんにもコメントをいただきました。

今回マーク先生のレッスンを初めて受講、聴講しました。
先生のレッスンでは、伝統的なフレンチスクールのスタイルを感じつつ、独自の視点でのアドバイスに非常に刺激を受けました。
大好きで何度もCDを聴いていたピアソラの《タンゴの歴史》を献呈された奏者としての認識が強く、コロコロ変わる音色と音楽の持つエネルギーをそのままアウトプットしたような演奏が好きだったのですが、実際に近くで先生の演奏を聴いてみると、想像していた5倍くらいユーモアと変化に富んでいらっしゃるように感じました。とても衝撃的だったのを覚えています。
多様なジャンルを演奏することのメリットや、ソリストとしてあるべき姿勢を肌で実感した、有意義なマスタークラスでした。
貴重な経験をいただき、ありがとうございました。

 

洗足学園音楽大学管楽器コースでは、国内外で活躍されている演奏家による実技レッスンによる基礎力と演奏技術の習得を目指しています。また、洗足ならではの多彩な合奏授業に参加し演奏経験を積み重ねています。さらに、今回のようなマスタークラスの講師として世界で活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。