~自らの作品を残すこと、そして伝えること~
そのためには楽譜を作るための豊富な知識と技術が必要です。作曲コースは楽譜を制作するテクニックを重視していますが、「浄書と音源の制作」では記譜のための詳細なルールの修得をはじめとして、高度な作品をコンピュータを使用して浄書する力を育成します。加えて、作成した浄書データをもとに音源を制作する技術を学び、総合的な音楽制作技術の修得へつなげていきます。
~オーケストラの作曲~
作曲を志す人が一度は考えるでしょう。けれども何十段もの五線にたくさんの音符が散りばめられたスコア(総譜)を見た途端「自分には無理かも」と考えてしまう人も少なくないでしょう。この授業では古今のオーケストラ作品のスコアを分析し、①はっきり聴こえる音符②かすかに聴きとれる音符③ほとんど聴こえないけれども縁の下の力持ちになっている音符を意識できるように、そして書けるようになることを目指します。
〜独自の音楽語法を求め、先駆者の技法を「まねぶ」〜
音列技法、偶然性、ミニマリズムなど、20世紀に生まれた作曲技法を扱った作品の分析に加え、それらの技法を用いて創作し、実践的に学ぶ授業です。「学ぶ」という言葉は「真似る」と同じ語源で「まねぶ」とも言われました。自らの書法を発見するには、先駆者の技法を「盗む」段階にまで達する必要がありますが、まずは「まねぶ」ことで、一歩を踏み出しましょう。
オーケストラに用いられる楽器の知識を得るとともに、さまざまな管弦楽作品を通じて楽器の用法を学び、スコアを書く際に必要な知識や技術を修得します。
19世紀以降の楽曲について、音組織や旋律線、和声、形式、そして楽器法などの観点から客観的な分析を行い、楽曲への理解を深めます。
創作を通じて必要な知識を体得すると同時に、既成作品の形式や旋律、素材、そして和声等について分析することで、作曲のテクニックを高めます。
和声法や対位法は、あらゆる作曲の基礎となります。さまざまな課題を実施することでテクニックを修得します。
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
専門選択科目 | 歌曲作曲 研究Ⅰ |
歌曲作曲 研究Ⅱ |
合唱曲 作曲研究 |
音階研究 | 20世紀の 和声法研究 |
20世紀の 奏法研究 |
20世紀の 作曲技法Ⅰ |
20世紀の 作曲技法Ⅱ |
浄書と音源の制作 | 管弦楽概論 | 管弦楽法 | 楽曲分析 研究Ⅰ |
楽曲分析 研究Ⅱ |
||||
音楽実技実習1 (30分) |
音楽実技実習2 (30分) |
音楽実技実習3 (30分) |
音楽実技実習4 (30分) |
|||||
必修科目 | 作曲技法研究 (50分) |
作曲技法研究 (50分) |
作曲技法研究 (50分) |
作曲技法研究 (50分) |
||||
作曲理論研究 (50分) |
作曲理論研究 (50分) |
作曲理論研究 (50分) |
作曲理論研究 (50分) |