活躍する卒業生

声楽コース

佐藤 亜希子 ソプラノ

私は高校から大学、専攻科までの8年間を洗足の恵まれた環境の中で、のびのびと過ごしました。
練習大嫌い!優秀とはほど遠い学生でしたが、音楽は大好きで、声楽のみならず、楽器や作曲専攻の方々との交流も多く、大いに刺激を受けました。
楽器や作曲発表コンサート、オペラ、ミュージカル、ポップスライヴなどジャンルを問わず、沢山のコンサートに友人と足を運んだ事を思い出します。
興味ある音楽を楽しみながら、好きなだけ聴けたというのは、今思えば贅沢な時間でした。
また授業では、第一線で活躍されている現役の先生方から直接指導を受け、学内の素晴らしいホールで一緒に舞台に立たせて頂けた事を鮮明に憶えています。
オペラは個人レッスンで発声技術を向上させる他にも表現力、総合力が必要とされ、ひとりで全てを勉強出来るものではありません。
洗足では個人レッスン、実践的な授業とステージ経験を通して、沢山の事を吸収する事が出来ます。
私は洗足を卒業後、藤原歌劇団育成部に進み、藤原歌劇団合唱部として舞台経験を重ねた後に留学、帰国後は主演歌手としても舞台てたのは何故だろう?と考えると、心から信頼できる声楽の恩師に出会えた事に尽きると思っています。
貴重な学生生活の中で、様々な人と出会い、関わり、沢山の経験を重ねる事自体が、オペラを学ぶ上でも大切な事なのかも知れません。

Profile
洗足学学園音楽大学附属高等学校、洗足学園大学卒業、同専攻科修了。
日本オペラ振興会育成部修了。文化庁新進芸術家海外留学制度研修生として渡伊。
第3回ジュリオ・ネッリ国際声楽コンクール入賞。 イタリアではキエーティのマッルチーノ歌劇場にてローマ歌劇場との共同制作「トゥーランドット」リュー役でイタリアデビュー。 藤原歌劇団には、04年「イル・カンピエッロ」ルシエータ役でデビュー後、「アドリアーナ・ルクヴルール」、「蝶々夫人」、「ラ・トラヴィアータ」、「ランスへの旅」などで出演を重ね、10年「カルメン会修道女の会話」で主役ブランシュに抜擢、11年ジ・インペリアルオペラで「ラ・トラヴィアータ」ヴィオレッタ役、13年の本公演(新国立劇場オペラパレス)で同役にマリエッラ・デヴィーアとのダブルキャストで抜擢され絶賛された。15年は「ファルスタッフ」アリーチェ役、「ラ・トラヴィアータ」ヴィオレッタ役で出演を続けている。
これまでに「マリア・ストゥアルダ」、「ルクレツィア・ボルジア」、「異国の女」、「ビアンカとフェルナンド」、「アイーダ」のタイトルロール、「フィガロの結婚」コンテッサ役、「ラ・ボエーム」ムゼッタ役、「イル・トロヴァトーレ」レオノーラ役、「カルメン」フラスキータ役(NBS主催、カサロヴァと共演)などにも出演しており、ベルカントスタイルのヒロインを最も得意としている。
その他、日本フィルハーモニー交響楽団、熊川哲也Kバレエカンパニー「第九」、群馬交響楽団「ヨハネ受難曲」、東京フィルハーモニー交響楽団主催では「ラ・トラヴィアータ」ヴィオレッタ役、サマーコンサートなどにも出演。 10年には南條年章オペラ研修室主催で初のソロリサイタルを開いた。
藤原歌劇団団員。洗足学園音楽大学非常勤講師。

※プロフィールはメッセージ掲載時のものです。

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