洗足学園大学附属幼稚園

ご挨拶

洗足学園大学附属幼稚園の新しい教育が始まりました。

 社会が大きく変化している今、幼稚園から始まる学校教育に求められるのは、時代を超えて変わらないものと、時代とともに変化していくものを見極めていくことではないかと考えます。自立・挑戦・奉仕の精神を涵養する洗足学園の教育理念のもと、子どもたちが夢中になってあそび、その豊かな体験を通して成長を促していく洗足学園大学附属幼稚園は、2021度より新しい教育をスタートしました。開園以来培ってきた自由保育を受け継ぎながら、社会の変化に対応した新しいあそびを導入し、多様な経験を可能にするカリキュラムです。

 幼児期の子どもたちにとっての最大の教育は、ワクワクしながら夢中になってあそぶことであり、いろいろなことに挑戦していくことに他なりません。全ての活動があそびであり、学びの土台につながっているのです。新しいカリキュラムには、サイエンス・英語・ICTというあそびのジャンルが加わり、子どもたちの好奇心や探究心を引き出していきます。サイエンスは「しぜん」「おもしろ実験」などの体験を通して科学への興味・関心を持つきっかけを作り、英語は楽しく英語や異文化に触れる体験を積み重ねて小学校での「英語」につなげていきます。そしてICTは、子どもたちの「なぜ?」「やりたい!」「見てほしい!」を実現するツールとして積極的に活用し、当面は幼稚園のiPadを使用していきますが、将来的には1家庭1台のiPadを取り入れることも検討しています。

 

 もう一つの大きな改革は、定員を半分にした1学年32名の編成です。少人数保育を取り入れることにより、教員と園児との深いコミュニケーションを実現し、「考える習慣」が身につくように働きかけていきます。園児数は少なくなりましたが、洗足学園小学校の内部進学枠は変わりません。これまで以上に幼稚園から小学校へのスムーズな連携を図り、洗足学園小学校がめざす「社会のリーダー」の礎を築く教育の準備段階として、小学校以降の生活や学習の基盤づくりを行っていきます。それに伴い、洗足学園小学校と同じ制服と運動着を導入し、気持ちの切り替えをしたり、生活力を向上させたりするとともに、洗足学園の一員であるという一体感を育んでいきます。

 新型コロナウィルスの感染が世界中に広がり、未だ収束が見えない状態ですが、この先また感染が拡大しようとも、教育を止めない覚悟で知恵を絞り、出来る限り通常通りの形で保育を行っていこうと決意を新たにしています。そのための設備も整いました。子どもたちの未来のために進化を続ける洗足学園大学附属幼稚園の教育にどうぞご期待ください。これから新しい挑戦が始まります。

園長 田中友樹