トピックス

【知らなかった?これが上達の秘密!】『オルガン編』

このコラムはワールドミュージックコースのFacebookからの転載です。

第1回:良い音色の秘密(オルガン)

オルガンは、まず自分で音を作ることから始まりますね。でもパイプオルガンは一台一台に個性があって、それぞれが「世界にひとつだけのオルガン」です。ですからどんなオルガンでも美しい音が作れるよう、感性と音を聴き分ける耳を養いましょう。どんなキッチンでも、そこにある材料と器具を使って臨機応変に美味しい料理を作るイメージで。もちろん知識も必要ですね。

さらに音や曲に合ったニュアンスを出すためにタッチを工夫しましょう。オルガンの音は減衰しないので、一つ一つの音をいつ?どんな風に?終わらせるかがポイントで、それは鍵盤の戻し方=リリースにかかっています。そしてリリースを意識するためには、鍵盤を「遠くから打つ」のではなく、いつも「指先が鍵盤に触れている状態で」弾きましょう。作曲家の池辺晋一郎さんは「オルガニストの指先は、マラソンではなく競歩のようだ。」と表現していました。(荻野由美子)

第2回:リズムの秘密(オルガン)

パイプオルガンには手鍵盤のほか、足鍵盤もあり、オルガン専用の靴を用いて演奏します。その足さばきは、時にダンスのようだと言われます。足鍵盤でリズミカルに演奏するためには、運動神経とパワーと気合の力⁈でエイッ!…ではなく、逆に動きのムダを抑えて、足鍵盤に対して「すり足」で弾くのがポイント。名オルガニストだったJ.S.バッハは、ペダルで弾いていることが分からない程、静かで巧みな演奏だったそうです。(川越聡子)

第3回:フレージング、アーティキュレーションの秘密(オルガン)

オルガンを演奏する際にもフレージングを意識すること、そしてフレーズの中のモティーフを生き生きと描き出すアーティキュレーションはとても大切なポイントになります。でも全般的にオルガンの楽譜でのアーティキュレーションの記譜はごく限られた例にとどまり、特にバロック時代以前の楽曲については演奏者の感性や即興性に委ねられています。オルガンによるアーティキュレーションの実践においては、鍵盤を戻すタイミングとスピードが重要になります。スラー=繋げる、スタッカート=切る、の二者択一ではなく、多種多様な表現ができることを目指し、指先の感覚と瞬時に自分の音を判断できる耳を養いましょう。
(荻野由美子)

最終回:表現力の秘密(オルガン)

人工知能の技術の発達が目まぐるしい今日この頃ですが、人間並みに多彩な表現力を持つAIはいつ出現するでしょうか?さて「表現力の秘密」ですが、若い皆さんはまず「聴く力」を養ってほしいと思います。巨匠と言われる大演奏家や少し上の先輩たちの生演奏を「聴く・感じる・知る」経験を積み重ねることで、多くの音楽表現を学ぶことができます。そしてお家に帰ったら、良いなと思った表現を自分の楽器で自分なりに再現してみましょう。でも一つ注意があります。尊敬する演奏家の演奏をそのままコピーするのはNG!それでは「コピペ音楽」になってしまいます。自分なりに考えて取捨選択しながら音楽を練り上げることで、自分だけの表現力が磨かれていくと思います。頑張りましょう!(川越聡子)

【知らなかった?これが上達の秘密!】『ウード編』

このコラムはワールドミュージックコースのFacebookからの転載です。

第1回:良い音色の秘密(ウード)

ウードは日本の琵琶やヨーロッパのリュートの祖にあたる中東起源の楽器です。弦と弦の響きや旋律の揺らぎを感じながらゆったり奏でるマカーム(アラブやトルコの旋法理論)の音の連なりは、他の楽器や音楽にはない独特な味わいと世界観を持っています。演奏法としては、右手は脱力させて手首から先を動かすこと。左手はギターの様に指板に対して各指を立てるのではなく、斜めに伸ばして動きを小さく(省エネ)するのがポイントです。ウードの響きとともに各音を長く保つイメージもとても大切ですね。どの楽器も同じですが構え方も重要です。是非ウードを聴いてそして弾いてみて下さい(ね)。(常味裕司)

第2回:リズムの秘密(ウード)

私は旋律のひとつひとつの音を出すピッキングの直前の呼吸の様なのりしろ部分を意識するようにしています。リズムやいわゆるノリが自然と生き生きしてくると同時に主旋律が強調され際立ってきます。楽器にもよるかもしれませんが試して下さい。(常味裕司)

【知らなかった?これが上達の秘密!】『アコーディオン編』

このコラムはワールドミュージックコースのFacebookからの転載です。

第1回:良い音色の秘密(アコーディオン)

楽器の中身と構造、そして音の出る仕組みを十分に理解すること。アコーディオンが出し得る多彩な音色を、それぞれが音楽的に適した場面で選択できること。その為に必要な、楽器をコントロールする為の体の使い方を探求し、会得すること。その為に必要な、幅広い音楽的素養と耳を養うこと。常に問い続け、深め、調和すること。
これらがあれば「いい音色」は必ずしや貴方のものになることでしょう。(佐藤芳明)

【知らなかった?これが上達の秘密!】『パーカッション編』

このコラムはワールドミュージックコースのFacebookからの転載です。

第1回:良い音色の秘密(パーカッション)

当然ですが耳をすまして自分の音をよく聞いて下さい。また、楽器と遊ぶ時間はとても大事です。体全体、そして気持ちもたっぷりと使って深い音色を目指してください。(クリストファー・ハーディ)