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ピアノコースの授業「管弦楽内ピアノ奏法研究」を紹介します

2025.07.02

今回はピアノコースの授業「管弦楽内ピアノ奏法研究」をご紹介します。この日は授業を履修しているピアノコースの学生さんがベーシックオーケストラの授業に参加して、オーケストラに合わせて演奏していました。

この授業の担当教員である小林裕子先生に、授業についてお話を伺いました。

小林 裕子 先生

「管弦楽内ピアノ奏法研究」は1~4年生が履修しており、オーケストラの中で活躍する鍵盤楽器(ピアノ・チェレスタなど)を演奏するために必要なことを学ぶことが出来ます。オーケストラを身近に感じることによって様々な音色を研究しながら、体感して学ぶことが出来る実践型の授業です。演奏会ではオーディションで選ばれた学生が演奏します。普段一人で弾くことがほとんどなので、大勢の中に入って指揮を見ながら演奏するのが未経験な学生が多く、決して楽な授業ではないですが、やる気のある学生が集まっています。一人で弾いているだけでは学べないことをこの授業を通して学んで欲しいと思っています。

 

この授業を履修している学生さんにもコメントをいただきました。

石田 琉奈 さん

ピアノは普段一人で弾くことが多い楽器で、オーケストラと演奏する機会は中々ないので、得るものが多い授業だと感じています。私は4年間履修してきて、スコアリーディングの力が身に付きました。スコアを見ながら音を取捨選択して弾かなければならないので、必要な音を判断する力が身に付いたと思います。
また大勢で合わせる時は、一人で弾く時よりもさらに正確なテンポ感が求められるので部分的にメトロノームに合わせて練習するなど、意識して弾いています。
自分が普段練習している曲に加えて、プラスアルファでこの授業の曲があるので大変な時もありますが、曲を仕上げるスピードが徐々に上がっていると感じます。

 

洗足学園音楽大学ピアノコースでは、基礎力養成のための実技レッスンに加え、ピアノ二重奏や他楽器との室内楽の演奏機会、さらなる演奏技術と表現力の向上のため学内コンクールやオーケストラとの共演などの豊富な演奏経験を積むための「場」を数多く提供し卒業後、ピアノを武器に様々な分野で活躍できる人材の育成を目指しています。