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ファブリス・ミリシェー先生のトロンボーン マスタークラスを開催しました。

2022.11.18

パリ国立高等音楽院教授のファブリス・ミリシェー先生のマスタークラスを本学にて11月8日(火)に開催しました。ミリシェー先生はフライブルク音楽大学およびパリ国立高等音楽院でトロンボーンの教授を務められている一方で、最も才能のあるトロンボーン奏者の一人として、世界各地のオーケストラとの共演や、ご自身のツアーでは、ワシントン、北京、東京、ソウル、ミュンヘン、ジュネーヴ、パリなどで公演活動をされています。

 

マスタークラスは、ミリシェー先生のミニコンサートから始まり、Stjepan Sulek / SonataやAlexandre Guilmant/ Morceau Symphonique などの3曲の模範演奏を披露していただきました。世界の第一線で活躍されているミリシェー先生のトロンボーンの演奏を体感し、各自の表現力向上へのヒントとなりました。

 

今回は管楽器コース4年生の篠塚裕太さんと小森豊生さんの2名がミリシェー先生の熱心な指導を受けました。マウスピースの使い方、上唇と下唇の位置、息継ぎの位置、出だしの音量など学生の演奏の表現力を向上させるためのアドバイスをいただきました。短時間の指導でしたが、受講した学生の表現力は確実に向上しました。マスタークラスの様子はトロンボーン専攻の学生にオンラインでも配信し、聴講した学生も表現力向上のヒントなどの指導内容を学ぶことができました。
マスタークラスの通訳は林 辰則先生、伴奏は小松 祥子先生にご対応いただきました。

 

マスタークラスを受講した 4年生の小森 豊生(こもり ほうせい)さんの感想です。

 今回私はファブリス・ミリシェー先生のミニコンサート、マスタークラスを受講しました。
ミリシェー先生の演奏は音楽を大胆かつ繊細に表現していて、奏法にも無理のない自然な吹き方をしているなと思い、マスタークラスを受けている時も、曲の持っているイメージや雰囲気を大切にしながら、仕掛ける所は大胆に、歌う所はよりしっとりとなど、自分が演奏してきた表現より視野の広い表現が大切だとわかりました。
今後はメリハリの出る演奏をしていきたいと思いました。

 

洗足学園音楽大学管楽器コースでは、国内外で活躍されている演奏家による実技レッスンによる基礎力と演奏技術の習得を目指しています。また、洗足ならではの多彩な合奏授業に参加し演奏経験を積み重ねています。さらに、今回のようなマスタークラスの講師として世界で活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。