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東日本大震災への支援活動/対応

12月4日に「復興の詩プロジェクト 青少年復興音楽祭」に参加しました。

2016.12.28

 去る12月4日、本学被災地支援の一貫として、仙台で行われた青少年復興音楽祭に参加してきました。現地の小・中・高校生による合同合唱団とともに、辻秀幸先生の指揮で、東日本大震災復興祈念曲「レクイエム」(松浦真沙作曲/2012年同音楽祭実行委員会委嘱作品)を演奏、総勢200名近い合唱による祈りの演奏となりました。
 「レクイエム」のステージは、それぞれで練習してきた各学校の合唱団が当日初めて合体し、2時間ほどの練習・オケ合わせで本番を迎えるという、かなりハードなスケジュールではありましたが、どの学校の学生たちもそんな悪条件はものともせず、大変生き生きと、そして祈りを込めて歌ってくれて、500人ほどのお客様で埋まった会場は、鎮魂の祈りに包まれました。
 本学からの参加は、指揮の辻先生、2014年「合唱の祭典」において同曲を演奏したメンバーの中から有志で集まってくれた18名と卒業生の1名、そして電子オルガンの赤塚先生とサクソフォーンの有村先生でしたが、集まってくれた合唱メンバーは、声楽コースに留まらず、管楽器コースやピアノ、作曲コースからの参加もあり、専門・副科を問わず、「歌う」ことが本当に好きな学生が集結、現地の学生たちをリードするかのように演奏してくれていました。また、コンサート最後の「わせねでや」全員合唱では、間奏の間に現地の高校生によるMCも入り、震災の日を振り返るとともに、復興への強い願い、未来への希望を歌い上げました。
 音楽(合唱)を通して、初めて出会った人たちと心を通わせ、これだけ心を一つにしてメッセージを発信することができる・・・音楽というものの偉大さを強く感じてくれたのではないかと思います。

【松浦真沙】

 12月4日、仙台で行われた「青少年復興音楽祭」に参加させて頂き、松浦真沙先生の「レクイエム」を歌わせて頂きました。友人、先輩とこの曲をまた歌う事ができ、とても嬉しかったです。この曲は私が大学に入って初めての「合唱の祭典」で歌った曲です。とてもこの曲が好きになって、また歌いたい!と強く願っていたら、作曲家の松浦先生ご本人から声をかけて頂き、今回この様な形で歌う事ができました。
 自分はあの地震で直接の被害はそこまでありませんでした。ですが、北海道の祖母の家は、家のほんのあと数メートルまで海水が押し寄せました。少しだけ離れた場所にあった昆布小屋は流されました。亡くなった漁師だった祖父との思い出の場所でした。あと少し波が高ければ水が家まで来ていたと聞いてゾッとしたのを今でも覚えています。
 このレクイエムが好きで、暗譜するまで聴いて・・・大好きなおばが亡くなった時、おばの写真の前で一人でこの曲を歌いました。この曲が演奏される時は是非また歌いたいです。

【洗足学園音楽大学 声楽コース3年 山名田愛衣】

参加メンバー
<学生>
4年
木村実央 佐藤香菜 櫻井亮太 沼田秋穂 矢崎菜奈(声楽コース) 影山美里(ピアノコース)

3年
青木瑠子 水田万裕 山名田愛衣(声楽コース)海老根恵 酒井大地 佐藤寛人 杉森瞳 田辺千尋 長島祥太(管楽器コース)
島田萌(作曲コース)近山朱里 橋本さやか(ピアノコース)

<卒業生>
塚田真帆(声楽コース/昨年度専攻科修了)

<教員>
辻秀幸 赤塚博美 有村純親 松浦真沙