プレスリリース

旋律の美しさを評価するソフトを公開 ~ ネットで対位法を学修できる革新的なソフトウェア ~

2020.04.08

News Release

2020年4月8日

旋律の美しさを評価するソフトを公開
~ ネットで対位法を学修できる革新的なソフトウェア ~

和声法》とともに2大作曲理論の一つである《対位法》の学修支援システム「地球の旋律線」を公開します。
本システムは本学学部の授業で使用する教材であると同時に、一般の方々にも無料で公開いたします。


《対位法》とは、複数の旋律を互いに調和するように重ね合わせる技法で、例えば J.S. バッハの作品に多く見られます。対位法を修得するために考えられた学修方法は多数ありますが、特に「パリ国立高等音楽院」で考案された方法が日本でよく用いられます。その方法とは、与えられた旋律(定旋律)に対して良く調和する旋律(対旋律)を、数々の伝統的な法則を学びながら作成していき、美しさを追求するというものです。


本システムは、このように作成された旋律線を評価し、得点として可視化することができます。これにより、新型コロナウイルス等の影響で授業の開講を遅らせなければならない状況下でも、簡易的なビデオ教材などとの連携によって、授業に近い成果を得ることも可能です。


【学修者の利点】
・学修者は第三者(教師)の力を借りずにアドバイスを受けることができ、学修効率が大幅に向上します。
・鍵盤の演奏が苦手な学修者は、再生機能を使用して音を確認しながら、より音楽的に学ぶことができます。
・試験対策などで、たくさんの課題を実施して練習できます。

【教育者の利点】
・学修者は旋律線の問題点を把握できるため、教師による添削にかかる時間を短縮できます。
・授業を効率的に進めることが可能となり、教師はより音楽的な指導を中心に授業を進めることができます。
・本システムは反転授業の形式へ応用が可能なICT教材です。

【今後の発展】
旋律を評価できれば、自動で作成した旋律を評価させることもできます。例えば1万通りの旋律を作成し、 順次評価して得点の高い旋律を表示させれば、新しい概念での《自動作曲》の道が開けます。このように、 自動作曲のアルゴリズムを開発したり、採点のデータベースを活用して機械学習を取り入れ、AI作曲への道を開くことも可能となります。

https://www.senzoku-online.jp/CP


 本件に関するお問い合わせ

 洗足オンラインスクール・オブ・ミュージック 
清水 昭夫(洗足学園音楽大学 准教授 / 洗足オンラインスクール・オブ・ミュージック校長)
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