学長・学部長挨拶

学長挨拶

洗足学園音楽大学 学長
万代晋也

音楽を学ぶことを通じて身につけていく 「成長する力」 と 「協働する力」

大学で真剣に音楽を学ぶことは、生きていくために必要な資質や能力を育みます。私たちは音楽を学ぶ過程で育まれる資質や能力を「成長する力」と「協働する力」という概念で捉え、“音楽を学ぶ”過程の中で身につけることができ、かつ音楽を学ぶ上でも大切なこととして重視しています。
音楽活動の中では個人で取り組むものとグループで取り組むものがあり、それぞれの学びのサイクルを回すことにより「成長する力」と「協働する力」を育みます。学びのサイクルは「なりたい自分」になるための活動プロセスを表現したモデルです。学びのサイクルに沿って行動することにより目標や活動がより具体的になり、自分自身の振り返りを通して新たな成長につながります。そして身につけた力が学びのサイクルをさらに充実させ、世界が広がっていくのです。

充実したカリキュラムと豊富な指導陣で 「音楽の力」を育みます

  • レッスン・合奏・合唱・室内楽等、多様な実技系授業
    優れた指導陣が個々の感性を磨き、技術や技能を高めます
  • 一人ひとりの興味や個性に応じた自由なカリキュラム設計
    「将来どうなりたいか」 「そのためにはどんな授業を受ければよいか」 を自分で考え、目的に合わせたカリキュラムを選択できます。
  • 演奏会の企画から開催まで- 実践を通して学ぶ「演奏会実習」
    指導教員の下で自主的に演奏会の企画、交渉、運営等の演奏会制作に取り組み、最終目標としてコンサートを行います。
  • 年間200回以上の演奏会
    聴衆の前での多くの演奏(発表)機会が成長のための大きな糧となります。
  • 多彩なジャンル
    自由な発想で音楽を学べる環境を整えることで、専門以外のさまざまなジャンル の音楽や知識との出会いを提供します。視野の広い教養を身につけることが可能です。

授業で行われているのはまさに 「社会から求められていること」

本学の授業は、レッスン、アンサンブル系、講義(講座)、演奏・実習、演奏会実習など、その多くが少人数・双方向型で行う実践的なものです。そして学生一人ひとりの将来目標から課題を設定し達成のための取り組みから結果に至るプロセスを指導し、その各段階において評価を受ける仕組み(アカデミックアドバイザー制度)を整えています。こうした中で、学生は「専門的知識の一方的な伝授」に陥りがちな多くの文科系の大学に比べ、「社会から求められている能力」を授業の中で身につける多くの機会に恵まれています。

学部長挨拶

学部長
小嶋貴文

音楽を趣味、あるいは専門家をめざして続けている若者はたくさんいると思いますが、その出会いはどのようなものだったのでしょうか。子どもの頃からピアノのレッスンを受けていた、クラブ活動の吹奏楽で初めて楽器を手にした、あるいは、テレビから聴こえてきた音楽が心に響いて作曲に興味を持ったなど、様々なきっかけで音楽に出会い、音楽との付き合いが始まったのだと思います。
それでは、彼らが音楽を続けてきた原動力は何なのでしょう。私が真っ先に思いつくのは、音楽から与えられた感動の体験・記憶が大きな役割を担っているということです。その感動こそが、日々の練習の苦しみや、思うように表現できない苦しみを乗り越え、音楽を続けていく最も大きな支えになるのです。
そして、音楽を続ける中で、様々な種類の、様々な大きさの感動が蓄積され、いつしか自分が表現者として感動を他人に与えたいと思った者が、自分の将来を音楽に託す決意をするのだろうと思います。その決意は、ソリストとして舞台に立ちたい、オーケストラの団員として演奏したい、一流のアーティストになってツアーをしたい、音楽の先生になって子どもを教えたいなどの具体的な「夢」となって若者を駆り立てます。音楽大学での学びの4年間は、その若者たちの熱い思いが最も明確にそして具体的に溢れる時期と一致します。
「学生が渇望している知識、技術を教授し、それを自由に表現する機会を提供し、結果に対して的確なアドバイスを与え個々の学生の個性を損なうことなく伸ばすこと」、私は、これが音楽大学の大きな使命の一つと考えています。
そしてもう一つの使命は、音楽を学んでいく中で避けて通ることの出来ない他人との協働の精神を育むことです。演奏者同士で、演奏者と作曲者あるいは演奏者と聴衆との間で様々な協働が行われ音楽が創造されます。音楽を通して学ぶ協働の精神、そしてそれを支えるコミュニケーション能力の育成は、音楽そのものを教授することと同等に大切なことです。
「音楽で誰かを感動させること」は容易なことではありません。表現者として、教養、感性を高めることは言うまでもなく、たゆまぬ修練と聴衆の前での多くの演奏(発表)経験、そして何よりも「表現したい、伝えたい」という意思を強くもつことが、聴衆の心を動かす大きなエネルギーになります。学生一人ひとりが、本学での学びを通じて、それぞれの夢を叶える音楽力、人間力を身につけてくれることを願っています。