コース紹介

コース代表メッセージ

塩田 美奈子

オペラ、歌曲、オラトリオ(宗教音楽)から、ポピュラー音楽、アコースティック・ミュージカル、アカペラ・ユニットまで、自分の声で自在に表現することができたら、どんなに素敵でしょうか。本コースでは、1・2年次の基礎的な学びから、3年次に「クラシッククラス」「ポピュラークラス」の専門分野を選択することにより、あらゆるジャンルの声による表現力を磨き【歌うことのスペシャリスト】を育成します。
伝統的な歌唱法により身体中を楽器として響かせ、心にあふれる様々な音楽を解き放ってみませんか?

コースの特色

声楽のスペシャリストを育成

声楽コースでは「歌曲」「オペラ」「宗教音楽」「合唱」に「ポピュラー音楽」を加えた学びの5本柱により、幅広いジャンルに対応出来る声の技術と表現力を磨きます。身体全体を楽器として響かせる声楽の発声法を基礎とし、クラシックとミュージカルやポピュラー音楽のスキルを身につけ、活躍出来る声楽家の育成を行っています。

  • 専門選択科目の自由な履修によりヴォーカルの基礎を構築
  • 1・2年次は専門分野の垣根を超えて、あらゆるジャンルの音楽の基礎を学ぶことにより、将来の幅広い活躍の土台を作ります。

  • 基礎の上に成り立つ2つの専門分野の選択
  • 3年次からは「クラシッククラス」または「ポピュラークラス」の専門分野を選択。個々のニーズに沿ったヴォーカル・パフォーマーとしてのスキルを極めます。

  • 授業成果試演会での実践
  • 「合唱の祭典」「アンサンブルの魅力〜Nコン課題曲クリニック」「アラウンドヌーン・オペラガラコンサート」「ポピュラークラス・コンサート」「オラトリオ定期演奏会」など、実践による学びを数多く経験します。

    声楽基礎演習&ヴォーカル基礎演習

    クラシック、ポピュラーの両方の専門選択科目を履修できる基礎演習

  • 歌曲 [歌曲講座1~5]

    イタリア歌曲、ドイツ歌曲、フランス歌曲、日本歌曲、英米歌曲の5つの歌曲講座により、詩の解釈や音楽分析、音楽的文化史による曲の背景を学び、声楽家としての音楽表現の強化を目指します。

  • オペラ [オペラ実習]

    洗足には早くから《オペラ研究所》が設置され、本格的なオペラの研修が行われてきました。1982年よりご指導いただいた演出家の故・鈴木敬介先生をはじめ、日本オペラ界の重鎮を迎えて研鑽した、長い歴史があります。3・4年生が履修するオペラ実習の授業では、オペラ界の第一線で活躍する先生方の指導を受けます。1年間の成果を発表する『オペラ実習試演会』は、演出的な動きや舞台の配置も学生達が研究し、舞台の仕込みから、背景のプロジェクター、字幕の準備、そして後片付けまで、演奏者として光り輝く部分だけではなく、舞台の運営に関わる裏側までも、全て学生達の手で行う学びの場でもあります。故・鈴木敬介先生の指導当時からの伝統的な舞台衣裳に身を包んだ学生達が、オペラの舞台ヘアメイクを施し、前田ホールで1年間の成果を歌い演じます。

  • 宗教音楽 [オラトリオ実習]

    オラトリオ実習の授業では、声楽はもちろん指揮、オルガン、チェンバロなど宗教音楽のスペシャリストの先生方の指導により、オラトリオ・アンサンブルを学びます。『オラトリオ実習定期演奏会』では、授業履修者全員に加え、オーケストラの演奏と履修者の中からオーディションで選抜されるソリストによるオラトリオ・アンサンブルが美しく響き渡ります。

  • 合唱 [専門合唱]

    相澤直人先生による指導で、前期はNHK全国学校音楽コンクールの課題曲クリニックを、後期は「合唱の祭典」として邦人作品をはじめ様々な合唱曲を学びます。

  • ヴォイストレーニング・ラボ

    ヴォイストレーニング・ラボヴォーカルの発声についての基礎知識を座学として理解し、身体でのグルーヴの感じ方を含めて実践して行きます。

  • ポップスハーモニー実習

    ヴォーカルの基礎から発展したポップスのアカペラ・ユニットや、簡単なコーラス・アレンジまでを学びます。

  • アコースティック・ミュージカルスタディ

    1960年代のミュージカル作品やオペレッタ(日本語訳)、クロスオーヴァー作品を中心に身体を楽器として響かせる発声での歌唱を習得します。

学生からのメッセージ

中西 美友 声楽コース/4年 八王子学園八王子高等学校卒業

私は歌うことが大好きで、音楽を通して色んな人にエネルギーを届けられる人になりたいと思い、コーラスアンサンブルクラスを選択しました。このクラスでは、クラシックやポップス、アカペラ、R&Bなど、様々なジャンルの音楽を専門的な知識を持った先生方から学ぶことができ、たくさんの音楽に触れることで、「自分の声」を見つけることができます。音楽を志すことに不安を感じることもありましたが、今は一緒に音楽を追求し高め合える友達、生徒の意思を尊重し、親身になってサポートしてくださる先生方に出会うことができ、自分のやりたいことに向き合って本当に良かったと思っています。これからもこの環境に感謝し、音楽に対して貪欲に、夢に向かって毎日を大切に過ごしていきたいです。
※コーラスアンサンブルクラスは2023年度より「ポピュラークラス」に名称・内容変更となります。

中森 優衣 声楽コース/4年 東京都/駒込高等学校卒業

「レッスンでオペラを勉強し、授業でミュージカルやJ-pop も歌います」

洗足の声楽コースは、週一回のレッスン以外はすべて選択科目となり、これは他の音大にはない魅力の一つだと思います。私はレッスンでオペラを中心に勉強していますが、授業ではクラシックの発声でミュージカルの曲を歌ったり、J-popを歌う授業も履修しています。様々な音楽を学ぶことは視野が広がるだけでなく、良い刺激をたくさん受けることができます。また一つの授業に複数の先生が担当され、一人ひとりに丁寧な指導を行われる充実した授業もあります。ここは自分の可能性を広げられる大学だと思います。

安藤 雅 声楽コース/4年 熊本市立必由館高等学校卒業

高校では音楽コースのある学校で声楽を学び、更に声楽について深く学びたいと思い洗足に入学しました。洗足ではレッスン以外の授業は全て選択科目であるため、自分の学んでみたいことを学ぶことができ、音楽についての視野を広げることができます。声楽コースでは、授業の中で沢山の先生方に指導していただけるので、それらを吸収しながら自分の中にある能力を高めることができます。また同期にはオペラや合唱、ミュージカルなど、挑戦したい分野が違う仲間が集まっているため、毎日学校でみんなと交流しながらお互いに高め合い、将来について考え、日々成長していきたいと思います。

石津 秀吾 声楽コース/4年 東京農業大学第一高等学校卒業

声楽を始めるきっかけはミュージカルでしたが、洗足に入り、声楽を伴う広い範囲の音楽に触れていくことで、一つのことに絞らず沢山のことに目を向けていきたいと思えるようになりました。将来に明確な目標は立てずとも、一日一日を素直に自分のやりたいことと向き合うことで自然と道が開けていくと感じています。そして洗足は、そんな一日をとても鮮やかに彩ってくれます。学生の自主性を尊重し、バックアップしてくださる先生方、そして、数多くのコースの専門的な知識を掛け合わせることでそれが実現します。自分次第で彩りは変わります。残り一年間、自分の興味が指し示す方向に貪欲に突き詰められたらと思います。