コース紹介

コース代表メッセージ

アカデミック
プロデューサー
松尾 祐孝 先生

日本が世界に誇るべき邦楽器の数々、様々な時代に成立した多様な分野が現代にも同時に存在している日本の伝統音楽、これらの素晴らしい邦楽の世界を探求していくことができる学舎が、現代邦楽コースです。親しみやすい現代邦楽のアンサンブルを中心に、古典も並行して学びつつ、時には現代作品や新作にも挑戦するという、多彩でエキサイティングな経験を積むことができます。
上級生や先生方、時には外部ゲストと協演する機会も多いのが現代邦楽コースの特色のひとつとなっています。また、演奏面の技術や音楽性のみならず、邦楽器各種や日本の伝統音楽の歴史や特性についての理解、更には世界の中の邦楽の存在の考察等、様々な角度からの研究も行っていきます。演奏と知識素養の両面で大いに向上して、邦楽の魅力を広く伝えられる音楽家になりましょう。

コースの特色

日本の伝統音楽に熟達し、時代の先を見て、新しい音楽を発信する。

基本奏法の習得、演奏技術の向上はもちろん、合奏等の演習を通じて音色にこだわった厳密な音程(音律)とリズム(間)に対する感覚を養い、演奏家として必要不可欠な音楽的基礎能力を確実なものにしていきます。
古典や現代、洋楽等幅広いジャンルの楽曲を取り上げ、さらに創作や即興演奏も試みることで、多彩なジャンルに対応できる演奏力を磨きます。教育現場における邦楽器の活かし方や教育法も研究していきます。学校教育のみならず、大人から子どもまでの未経験者への伝え方、ワークショップの在り方を考えます。 さらに自身が専攻する音楽ジャンルだけでなく、様々な分野の日本伝統音楽について理解し、正しい知識を学びます。その中には、周辺アジア諸国の民族音楽と日本の伝統音楽の関係性を考える機会もあり、日本文化に対する深い造詣と国際的な視野を持った音楽の探究が可能です。元来、口伝を基本としてきた日本の伝統音楽ですが、グローバルな現代社会において、多様性と即応性を持ち、より深く、広くその魅力を伝える演奏家を育てることを目標としています。

  • 流派を超えて、古典から現代作品まで、様々な様式の作品に取り組む。
  • 定番の古典曲はもちろんのこと、現代作品や新作にも挑戦。時には社会の需要に応じて、洋楽やアニメ音楽等にもチャレンジすることによって、多彩なジャンルに対応できる演奏力を磨きます。

  • 和楽器だけでなく、あらゆる楽器とコラボレーションする。
  • 西洋楽器との協演、和ロックバンドへの参加など、和楽器奏者の活躍の場は多彩に広がっています。様々な音楽分野が共存する本学では、あらゆる楽器との協同のチャンスがあります。

  • 演奏者としてだけでなく、教育者として必要な知識も習得する。
  • 邦楽は、国内のみならず海外からも熱い視線を集めています。演奏のみならず、知識や素養として社会や世界に発信できることは、邦楽器に携わる者にとって大きなアドバンテージになるでしょう。

教員からのメッセージ

野澤徹也 先生三味線

現代邦楽コースの三味線では、他大学にない経験が沢山出来ます。現代邦楽コースというくらいですから、三味線ソロ、三味線二重奏や箏、尺八、打楽器、洋楽器などとアンサンブルする機会が山ほどあります。さらにはこの大学でしか体験出来ない、洗足学園音楽大学オリジナルの邦楽ミュージカルも経験出来ます。楽譜は元々の三味線譜は勿論、五線譜を使用して様々な音楽に対応出来るようになります。今まで邦楽・三味線の世界しか知らなかったのが、広い世界を体験出来ます。もちろん、古典を極めたい人はそれぞれの専門の古典の先生に習って習得することも可能です。さあ!魅力的な音楽と先生が待ってます。ぜひ一緒に三味線を楽しみましょう!

吉原 佐知子 先生

箏は世界に誇るべき日本の伝統楽器のひとつです。
それを極めるために、箏の独特の音色や奏法を身に付け、調子が自由自在に変えられるという特性を体現しながら、古典から現代曲、または新作など幅広いジャンルの音楽に挑戦していきます。
また、アンサンブルの形式も多様で、ソロや、邦楽器だけの合奏のほかに、多様なコース(洋楽器やミュージカルなど)とのコラボレーションも体験できます。そのような、たくさんの音楽に触れながら、それぞれの目指す音楽家像を見つけて、それに近付けるように指導します。
近年は学校教育でも邦楽器が見直され、現場の授業でも箏がどんどん取り入れられています。その手だての一つとして、邦楽ワークショップという授業も展開しており、邦楽器を楽しく学び、邦楽器を使って音楽をつくる手だてを知るとともに、音楽に対する聞く耳も養うことができます。
将来的には、生徒ひとりひとりが社会や国内外に出たときに、箏の良さを存分に紹介できる、素晴らしい音楽家になってほしいと願っています。

学生からのメッセージ

川田 健太 現代邦楽 箏/4年  

「2年生の秋に、箏とヴァイオリンが共演するリサイタルを実現」

これまで古典を主に勉強してきましたが、現代邦楽も勉強したいと思い、洗足のこのコースを選びました。私は洋楽器と演奏する機会が欲しかったのですが、洗足は他の音大に比べてコースのバリエーションが幅広くコースごとの関係がボーダレスなことも魅力で、そうした繋がりを作りやすく、2年生の秋にヴァイオリンと共演するリサイタルを開くことができました。こうした経験を生かして、将来は箏、三絃を通して多くの人に邦楽の魅力を知ってもらえるような演奏家、そして指導者を目指しています。