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東日本大震災への支援活動/対応

横浜室内合奏団&洗足学園音楽大学
東日本大震災復興支援コンサートの報告

2017.09.06

洗足学園音楽大学
フルート准教授・佐藤大祐

東北の子供達を元気にしたいという石巻や仙台の方達からの思いを受け、洗足学園音楽大学の教員3名、学生4名、演奏要員・助手等4名、その他2名の奏者と横浜のボランティア団体18名の計31名が、8月5日〜7日の3日間4会場で、洗足学園音楽大学被災地支援委員会の援助を受け演奏してまいりました。

横浜室内合奏団のオリジナル爆笑ショートオペラ「アリとキリギリス」は境信博先生、君島広昭先生、大坂美紗子さんの熱演で、どの会場も子供達の楽しんでいる様子が演奏しながらでも伝わってきて、とても幸せな気持ちになりました。

2日目の午前中は私のリクエストで仮設住宅の集会所≪万石ささえあい拠点センター≫でのコンサートを企画して頂き、終了後親睦会を兼ね石巻焼きそばを食べながら交流を深めてまいりました。
私達に津波の話をして自分の心を解放したい方、その話題には触れたくない方、どうなって助かったのか記憶すらない方、と様々な方達が未だに複雑な心理状態で頑張って生活されている事には心が痛みました。
色々な人達と会話する事や違う空気が入る事は気晴らしになり必要な事だと感じましたので、是非多くの方に遊びに行って欲しいと思いました。

演奏会場の移動中、被災した建物や避難していた公園等を数カ所案内して頂きました。
説明の中に「我々は被災した現場を見て頂きたいという気持ちで案内している訳ではありません。震災直後、空腹と寒さの中明日まで生き延びる事しか考えられなかったところから、少しずつではあるが未来に向けて復興を始めた私達を見て欲しい」という言葉には深く考えさせられましたし、どんな事があっても諦めない気持ちが未来に繋がるという言葉が重かったです。

音楽には力があるとよく言われていますが、正直どんな力かは私には分かりません。
しかし、音楽で子供達を笑顔にする事、その笑顔に大人達も幸せな気持ちになれる事は間違いありません。
今回の演奏旅行は、私の音楽人生の中心に仲間達とこの様な活動を続けていこうと決意した経験でもありました。

<行 程>
2017年8月5日
・15:00 つばめの杜保育所にてコンサート:宮城県亘理郡山元町つばめの杜1-2
つばめの杜保育所は震災後仮設で運営されてきたが、昨年、復興団地の中に新築された。

・山元町旧中浜小学校見学:亘理郡山元町中浜(旧JR坂元駅近く)
小学校近くの復興途中の風景ですがまだまだこの様な土地がたくさんありました。
山元町旧中浜小学校はぎりぎりのところで全員助かった学校だそうです。二階の屋根の
下の青い看板まで津波が来たそうです。

2017年8月6日
・11:00 万石ささえあい拠点センターにてコンサート:石巻市流留(ながる)字沖21-143
 終演後、地元の方々と交流会及び昼食(名物石巻焼きそばなど)
「音楽で涙が出たのは人生初めてだが、音楽で流れる涙はいいものですね」との言葉は励
みになりました。

・13:30 百俵館にてコンサート(こども図書館・百俵館:石巻市小舟越字山畑343-1)

・日和山公園見学:石巻市日和が丘2丁目2
日和山公園から石巻での最大被災地の門脇・南浜地域の復興状況を視察。

2017年8月7日
・11:00 仙台YMCAにてコンサート:仙台YMCA立町会館:仙台市青葉区立町9番79