大学院

ルイス・フェルナンド・ペレス先生 特別レッスン

2017.05.19
5/9(火)にルイス・フェルナンド・ペレス先生の特別レッスンが行われました。

大学院より下記3名が選出され受講しました。

院2 村田 静
院1 森岡 姿帆

院1 諸原 康代

    

 

レッスンレポート

世界最大級のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」にご出演されているスペインのピアニスト、ルイス・フェルナンド・ペレス先生による特別レッスンが5月9日(火)ピアノ専攻の学部生・大学院生を対象に行われました。日本ではそのまま訳して「熱狂の日」とも呼ばれるこの音楽祭ですが、ペレス先生はレッスンの中でも受講生たちに熱い熱いメッセージを伝えてくださいました。

 

ペレス先生のレッスンは大変情熱的で躍動感に溢れていて、とても生き生きとした時間が流れています。先生が目をキラキラさせてお話ししてくださるので、レッスン室全体が音楽をする喜びに満ちているように感じられました。

 

私はスペインの作曲家イサーク・アルベニスの作品を見ていただきました。スペイン音楽特有のリズムや歌いまわし、絶妙な間の取り方、空気感、色彩感などを、先生は多彩なピアノの音色とユーモアを交えた興味深いお話でとてもわかりやすく教えてくださり、どの瞬間も強く印象に残りました。ギターのかき鳴らしや踊りの靴音の表現などは、全身を使って表情豊かに音楽的に伝えてくださいました。ご自身のジャケットをフラメンコのドレスに見立てて、ドレスの裾が華麗に舞う様子を再現してくださる場面もあり、先生のエネルギーを感じて自分自身の演奏が生き生きと変化していく感覚をつかむことができました。

 

この日は他の受講生の時間も聴講させていただきました。ペレス先生のレッスンを受けるとどの学生も自発性や表現意欲といったものが自然と引き出されていくようで、レッスンの中で音楽がどんどん表情豊かに変化していく様子や、それぞれの作曲家にふさわしい音色や歌い方、スケールの大きい音楽表現を積極的に試す姿がとても印象的でした。

 

いつも笑顔のペレス先生は、受講生だけでなく聴講にいらした方にも「今日は来てくれてありがとう!」と一人ひとりに握手をしながらにこやかにお声をかけてくださり、先生の素晴らしいお人柄を感じました。聴講するだけでも音楽の世界や演奏表現の可能性が豊かに広がります。もしまたペレス先生が来校される機会がありましたら、ぜひ一人でも多くの方にレッスン室に足を運んでいただきたいと思います。

 

最後になりましたが、心のこもったご指導をしてくださったルイス・フェルナンド・ペレス先生、的確な通訳でレッスンのサポートをしてくださった和田さやか先生、そしてこのような素晴らしい機会を作ってくださった洗足学園の先生方に心より感謝申し上げます。

 

大学院1年ピアノ専攻 諸原康代