2023年度からスタートしたジャズ&アメリカンミュージック“JAM”コースは、洗足学園が25年間培ったジャズの教育を受け継ぎ、さらにそれを全てのアメリカンミュージックに広げるために設立されました。
ジャズを中心とするカリキュラムで音楽を学ぶことで自分の音楽をさらに深く理解する4年間、そしてさらにオリジナリティーを追求するための大学院の2年間。全ては将来今の時代にしかない新しい音楽を創造するミュージシャンを育てるためのプログラムです。
ジャズを初歩から学びたい、
ジャズを勉強して
自分の好きなジャンルの音楽に活かしたい、
この全ての目標を応援します。
その夢をつなげていくための授業とは、まずはレッスンです。プロフェッショナルミュージシャンである講師陣による多彩なレッスンが用意されています。また特別奏法研究というレッスンでは主科以外の楽器を学ぶこともできます。
例えば管楽器奏者がピアノのレッスンでハーモニーを学んだり、ギタリストは管楽器を学ぶことでアドリブラインを知ったりと、複数の楽器を知ることはその人の音楽性を高めることになります。また、副科としてクラシックやさらには和楽器を学ぶなど、自由な選択肢も洗足ならではのカリキュラムです。
ジャズを中心として、さらにそこから生まれるファンク、ラテン、ロック、ポップスなど多くのジャンルに対応したアンサンブル。
ジャズを学ぶ上で最も重要な要素である“アンサンブル”を実際に演奏して学ぶことができます。
1つのアンサンブルを1人の教員が担当し、各ジャンルに適したプロフェッショナルな指導を受けることができます。
Aバンドはコースのトップバンドとして、オーディションによりメンバーが選出されます。
ジャズコース創設以来続く豪華なコンサートで、多数の教員と活躍する卒業生などによるバンドが毎年テーマを変え、多彩な音楽を披露します。
4年生を中心に、学生が主体的にプログラムから演出までを組み立てるコンサートで、年内最高の見せ場となります。
全てのアンサンブルクラスが二日間にわたって、熱い演奏を繰り広げます。
海外研修旅行ではアメリカNYの学校訪問、現地レッスン、ワークショップ体験などを行います。次世代の若手ミュージシャンの視野を広げ、新しい体験からさらに新しい音楽が生まれるでしょう。
ジャズ&アメリカンミュージック“JAM” コースには日本の各地域からの学生だけでなく、多数の留学生が在籍しており様々なコミュニティがあります。色々なルーツを持つ人と人が音楽を通じてJAM コースで出会うことができます。
音楽の基礎知識や専門知識の他、ミュージシャンとしてどう成長していくかというようなことまで各先生方からいろいろ教えてもらいました。
また、日本へ来たことで、考え方を自分で養うような気持ちになりました。
JAM コースでは学生が学内から自分の演奏を自由にライブ配信する設備があり、コースのコンサートでも自分達で全て企画・運営をしています。
Youtube の『ジャズコース配信チャンネル』では過去のライブ配信の動画もアーカイブで見ることができます。ぜひご覧ください。
ひとが己の感覚を中心に置いて創造し、それを表現する…私はアートをそんな風に考えています。
当然、そうして生み出された個々のアートはそれぞれ違ったものとなり独自の世界観を放っています。
音楽芸術はその個性溢れるアートたちによる協働作業の結晶だと思います。
ジャズという音楽が持つ即興性は、その世界を更に自由且つクリエイティブに広げていく可能性に満ちています。
「洗足で得た一番の財産は、素晴らしい仲間に出会えたこと」
今、私の周りには素晴らしい仲間がたくさんいます。皆それぞれ目指す場所は違えど、自分が理想とする音楽に向かってひたむきに研究を重ねています。このような仲間に出会えたことは、私が洗足に来て得た一番の財産です。自分と好きなものが違う人と一緒に演奏することは、とても自分にとってプラスになることです。様々な刺激を受けることができ、今まで自分の中になかった、気づいていなかったものを発見できるのです。それが自分の好きなものに成り代わることも珍しいことではありません。このような素晴らしい仲間と切磋琢磨し合える環境に身をおけたことに、とても感謝しています。